エンジニアはどちらかというと個人プレー
テレワークは、技術者に向いた形態と言えます。
事務作業であれば、周囲との連携がなによりも必要であり、その都度意思疎通をはかりながら、進めていくことになります。
事務作業を一人に任せて独占させると、さまざまな不都合が生じやすい面もあるため、企業はむしろそうならないように、互いに仕事内容を確認し合いながら進めるようにシステム化するものです。
しかし、技術職は違います。
誰もが持つわけではない技能を生かして、余人を持って代えがたい仕事を実現させてもらうわけですから、互いに仕事内容を確認し合う必然性はあまりありません。
確認しようのない高度な内容であることもあります。
効果が出せればいい、という場合が多いため、エンジニアはテレワークに向いた職種と言えます。
エンジニアにとってもっとも効率的な働き方
テレワークのうち、サテライトオフィスを使うという方法でも、自宅で仕事するという方法でも、エンジニアの場合はどちらでも良さそうです。
要は、結果だからです。
結果を出すまでの過程は、問題ではありません。
外注でも請負でもなく、社員にそうした立場を認めるというのは、企業にとって決断を要することでしょう。
しかし、日本の雇用形態、働き方が世界から賞賛された時代は、バブル崩壊とともに終わったと言えます。
現在は、もっとグローバルな視点を持って、柔軟な対応が求められます。
インターネットの普及は、革新的な変化です。この変化にうまく対応し、効率のいい働き方を探っていくのもひとつの方法です。
テレワークに向かない職業
テレワークに向かない職種もあります。
近接して常に連絡を取り合って進めなければならない作業もあります。
事務作業はそうでしょう。
しかし、エンジニアのような専門職では、近接して連絡を取り合って互いに理解できるような内容を扱っているわけではないことが多く、専門化、細分化がますます進む現代においては、ある程度の裁量をエンジニアに持たせ、テレワークを認める方向で検討するほうが効率的であると考えられます。