ディレクションとは
WEBサイト制作には多くの人が関わります。
クライアントの要望を受けて企画を考えるプランナーや全体のデザインを担当するWEBデザイナー、さらに素材を作るアートデザイナーなど、どのパートが欠けても魅力あるWEBサイトを作ることができなくなりますが、最も大切なパートはWEBサイト制作に関する全体の統括を行うディレクションです。
どんな役割の仕事か
ディレクションを行う人はディレクターという肩書きが付けられますが、ディレクターが行うべき仕事はWEBサイトのプランニングやデザインではなく、全体の統括です。
プランナーの企画を聞いて善し悪しを判断し、悪い部分を削って良い部分を伸ばすことに加えて、その内容をWEBデザイナーに伝えると同時に、アートデザイナーにもその内容で必要となるグラフィック素材の作成を指示するのです。
そしてアートプランナーが作成した素材を含めて構成されたWEBの全体像をチェックして、クライアントの要望に添ったWEBサイトになっているかどうかを判断するのです。
ディレクターはこういった作業を求められるため、各パートの全てを熟知していなければなりません。
欠けている知識があればその部分において善し悪しを判断することができず、WEBサイト全体の構成に支障が出るからです。
そのためディレクションはプランナーやWEBデザイナーとして経験を積んだベテランが行うことが多く、パート単位ではなく広い視野で制作したWEBサイトの外見や内容などを把握することが求められるのです。
もしディレクションがうまくいかないと…
また、クライアントへの納品時はディレクターが営業に同行し、説明を行うことも少なくありません。
制作したWEBサイトの全体像を把握していて、それぞれのパートについての説明もできるのはディレクターだけなのです。
逆に言うと、各パートが良い仕事をしてもディレクションが上手くいかないと質が高いWEBサイトを制作することはできず、ちぐはぐな内容のWEBサイトを納品することになってしまいます。