様々な事情で働けない人の、『働きたい』を可能に
これまでは会社勤めの場合は、定時に会社に出勤して仕事をし、定時に退社するのが当然だとされていました。
しかし通勤したり、会社で長い時間を働くのが無理だという人がいます。
妊娠中や子育て中は、体調を崩しやすくなったり、子供の状況によっては会社を早退しなければならないことがあります。
そうなると周囲の人に迷惑がかかってしまうので、働きたいという意欲を持っていても、退社を余儀なくされることがありました。
同じように病気で療養中の人も、体調がすぐれないことがあり、毎日のように出勤して長時間労働は難しいのが現状でした。
働きたい意欲があり、お金を稼ぐ必要もあるのに、様々な事情で働くことができない人のために、テレワークが人気を集めています。
テレワークの種類
テレワークには雇用型と施設利用型、そしてリモート型というものがあります。
雇用型
企業に属しているものの、仕事は主に自宅で行い、会議などもインターネットを介して行うことができます。
インターネット環境が整っていれば、自宅にいても会社にいるときと同じように働くことができますが、この制度が整っているのが大企業でも一部だといえます。
施設利用型
電話で応対するなどの仕事が中心になっていますが、サテライトオフィスなど会社との距離が離れている場所を設けて、そこに働きにいくことです。
都心などでは事務所を借りるときも賃貸料金が高いことから、郊外や地方都市にオフィスをもうける会社が増えています。
そこに移住する社員もいますが、大部分が現地の人達を雇うので、雇用拡大が期待されています。
リモート型
場所にこだわらずにどこにいてもできる業務内容になっています。
リモート型では、本社から遠く離れた過疎地域や被災地に会社を設立して、そこで現地の人を雇用することが期待されています。
特に過疎地域や被災地では雇用が少ないことが大きな問題になっているので、テレワークのように場所にこだわらずに仕事ができることは、地方都市にとっては雇用拡大や人口増加など明るい未来につながることになります。