セキュリティーを守る
ECサイトでPHPを使用した作り方はたくさんありますが、大まかに言うと、データベースを作成して、そこに商品のデータを挿入し、サイトのPHPを使用してデータベースと連携することで完成します。
データベースは一から作るのではなく、オープンソースソフトウェアにデータを入力することが安全でしょう。
データベースのソフトウェアはセキュリティや安全性が重要になり、このソフトに脆弱性が存在していると、商品の価格や在庫が正常に表示されないなどの不具合が発生してしまうのです。
だからオープンソースのものを使用することで、安全性を確認するだけでなく、適切なアップデートにより、セキュリティを守るのです。
サーバーのOSの更新も徹底的に行いましょう。
OSはシステムの根幹をなしていているので、そこに何らかの脆弱性があれば、集中的に狙われてしまいます。
可能であれば、サーバーはレンタルのものを利用して、自分で管理する手間を省くことが良いでしょう。
レンタルのものはいくつかありますが、ハッキングなどの被害にあっていないものがおすすめです。
サイトに強固なファイアウォールを設置しているものや、pingを拒否することで、DDOS攻撃を防ぐなどの対策もできます。
このようにサーバーのセキュリティを中心に強化している物あるので、検索してみると良いです。
費用がかかってしまいますが、不正アクセスの被害が起こってしまうリスクに比べれば非常に安くなるでしょう。
セキュリティにお金がかけることができるかどうかが、ECサイトを存続できるかどうかにかかっています。
利便性も確かに重要ではありますが、何よりも個人情報の保護が絶対であり、情報を漏らしたサイトは潰れるしかありません。
脆弱性を放置したままにしない
それから、サイト上のPHPのプログラムにも注意する必要があり、脆弱性を放置したままだと、悪用されかねません。
これまでPHPを使用したことのない初心者であれば、本屋などで販売されている教本を使用して体系的に勉強を行うのではなく、インターネット上にあるサンプルのスクリプトを使用することで、徐々に慣れていきましょう。
当たり前のことですが、実験環境を用意してプログラムを組むことが重要になります。
試験環境でテストを行わなければ、実際の商品のデータを格納した領域にダメージを与えてしまうだけでなく、最悪の場合は、脆弱性を攻撃されて顧客の個人情報を漏らしてしまう可能性があるからです。
私は、かつて面倒だと思って、本番の環境でそのままプログラムを動かしていたら、データを破壊してしまいました。
その際は事前にバックアップを取っていたので、事なきを得ましたが、それでもかなり危機的状況に陥ってしまいました。
このような事態が起こらないためにも実験環境を用意して、テストを行うことが何よりも重要になるのです。
試験環境の重要性
情報処理の世界では、脆弱性を作らないだけでなく、サーバー内部のデータを保護するために、試験環境を作ることは非常に重要であるとされています。
特にサーバーに不要なメモ等のファイルを放置しておくことは、不正アクセスを行おうとしている犯罪者に対してヒントを与えているようなものです。
これらは厳重に管理して、事前に試験環境を作ってセキュリティを調査することにより、事前に脆弱性に関する問題を解決することができるだけでなく、被害を最小限にすることができるのです。
そのほか、ECサイトを作るには、何よりも顧客が安心して商品を購入したりすることができることが不可欠です。
安心して使用することができるサイトを作るためには、セキュリティに細心の注意を払ってプログラムを作らなければなりません。
顧客が快適に利用することができるための利便性やスピーディな表示も重要ですが、基盤となるのは安全性です。
顧客からの個人情報も預かることになるので、流出問題を起こしてしまえば、サイトだけでなく組織の進退に影響してしまいます。
だから、まずはセキュリティの勉強を行った上で、サイトを公開することが安全性を担保するために重要なことなのです。
注意して!
PHPに関する問題ではありませんが、サイトは常時SSL通信を行う必要があります。
HTTPS通信がなっていないECサイトは詐欺サイトであると思われても仕方がありません、Chromeでも、HTTPS通信が行われていないサイトで何かを入力しようとすると、保護されていませんという警告が発生してしまいます。
だから、ECサイトを運営するのであれば、認証局から証明書を取得して、サイトに設置しておきましょう。
HTTPS通信が行われていないサイトは信用されないので、運営には気をつけるのです。
サイトを紹介する際に利用するアフィリエイトにも気をつけましょう。
紹介方法によっては、不正な方法によって紹介をする利用者もいるので、必ずしもメリットばかりではないと意識することが、被害を低減することに繋がります。